エンヴィーお疲れ様!そしてありがとう!!! 企画シリーズこれで完結です。 五月の頭に原作でエンヴィーが舞台を去ってしまってから早くも二ヶ月が経つのですね…。 本当はもっと早くに完結させたかったのですが、思わぬことで随分と時間が経ってしまいました。その間、私生活でも職場を変わったり(それで忙しくなってしまったり)と色々ありました。とりあえず完結させることが出来てほっとしています(そして花描くの難しかった…orz)。 前二作がシリアス調だったので第三弾では少し夢を見てみました。その夢の中でエンビは人間になっていました。場所がどこなのか、時代がいつなのかもわかりませんが、どうやら仲間と一緒に何かを作っているようです。長い命はなさそうだけどその一方で将来の夢なんかあったりして、憧れの先輩や気になるライバルなどもいるでしょう。恋人も、多分。 そして違う人生ですから、何だか違う笑顔で笑っています。 そんな夢をみる一方で、ふと考えてしまったりもします。エンビから嫉妬の業を抜いてしまったら、それは果たしてエンビなのだろうか。 悪役好きの悲しき宿命ともいえるジレンマ。好きなキャラが「救われて」ほしいけど、救われてしまったらそれはもう別の何かなのではないか…。その人らしくいるために改心しないでほしい。しかし改心してくれないと共に生きる未来などあり得ないのでは…云々。 いわゆる考えすぎというやつかも知れませんが、とにかく思考の迷宮についはまりこむのです。 しかしそれでもこれだけは言えるかなと思うことがひとつ。 絶対に人間と仲良くなる気はなかったエンビだけど、それでも何か夢を見たことはあったかも知れない。 そしてそれはひょっとして、この漫画に似たような場面のある何かだったかもしれない。 例えば、仲間(人間がそれに含まれるどうかは置いておくとして)と一緒に、何となく楽しく暮らしていくような、そういう平凡な日常にも似た夢。攻撃されたり戦ったりする必要もなく、他愛ないお喋りなどしながら。 今となってはわかりませんが、95話であのようなエンビを見たからこそ、そんな想像をする余地だけは永遠に残されたように思うのです。 だから私にとってこの短い漫画は「エンヴィーの妄想」の妄想のようなものです。 そんなわけで、そういう楽しみ方も可能にするエンヴィーというキャラは何重にも美味しいキャラだなと改めて惚れ惚れしています。 原作での登場場面はもうないのでしょうが、これからはアニメでの活躍が楽しみですね…! それでは、三部作、ここまでお付き合いいただきどうもありがとうございました! (2009/7/14) |